4月にはたくさんの生徒さんが大戸神社前教室に入会してくれ、新しい仲間が増えました。
新しい仲間が来てくれたので、先輩になった3年生のA君。
「こんにちは」と入室すると、入室時間をバーコードで読み取り、着席します。
新たに入会したB君の隣に座ったA君はやってきた宿題を提出して、持ってかえる宿題をランドセルにしまい、筆箱を机の上に出します。そんなA君を横目で見ながらB君も筆箱をだします。
その間、二人のクスクス笑いが続いています。
「箸が転んでもおかしい年齢」という言葉がありますが、二人を見ていると3年生男子でも、まさにこの言葉がぴったりだと思いました。
先輩のA君が今日のプリントに取り掛かりました。さすがです。
するとB君も鉛筆を持ち名前を書くと、すぅーと解答を書き始めました。
5問、6問と答えを書くうちに、さきほどまでのほころんだ口もとがキュッと引き締り、二人とも黙々と自分の学習に取り組んでいました。
「二人ともすごい!自分のなすべきことを理解し、自ら行動に移せるなんて‼」と本当に嬉しくなりました。
初めての「たす5」
新1年生のCちゃんは、今日は初めての「たす5」の学習の日です。
「Cちゃん、もうたす5まで進んだの? すごいね。出来そう?」と尋ねると「うん」と頷いてから、しばらく無言でプリントを見ていました。
裏返して、裏も見ています。真剣な目です。
ゆっくり丁寧に名前を書くと「ふぅー」と小さく息を吐いて鉛筆を握り直しました。Cちゃんが気合を入れた瞬間です。
それから答えを書き始めました。1枚目の表の問題は1つ1つ自分で確かめるように慎重に答えを書いていました。
「出来てるよ。合ってるよ」と声を掛けました。パッと裏返すと、すぐに1問目の問題に取り掛かりました。背筋がすっと伸びています。消しゴムを使う回数も減ってきました。Cちゃんのギアが上がったのです。
最後の問題の答えを書き終わると、プリントを裏へ回してトントンと角をそろえます。「終わりました」と両手を膝の上に置きました。
もう、所作まで美しいのです(笑)
4月になって新しい学年に進級し、お兄さん・お姉さんになり、新しい仲間も加わった子どもたちのわくわく感が、4月は教室に溢れていました。
保護者の方へ
入会当初は、子どもたちは張り切っていますし、出来る・わかる所から学習をスタートしていますので、教室だけでなく家での宿題も頑張ってくれることが多いです。
ところが入会して2か月くらい経った頃から、教材の学習が自分の学年に近づき苦しくなり始めます。入会3か月頃には、ご家庭で宿題をやりたがらない、教室に行きたがらないなんてこともあるかもしれません。
これはKUMONの学習をスタートした全ての生徒さんが通る道です。
私はこれを「初めての山」と呼んでいます。
子どもにだってプライドがあります。「分からない、難しい」とは言いたくないのです。
その気持ちが「宿題をなかなかやりたがらない」「教室に行きたがらない」という行動に現れるのです。
全ての生徒に「初めての山」を越える経験をして欲しいと思っています。
そこで保護者にお願いがあります。
「なかなか宿題をやりたがらない」などのお子さんの変化がありましたら、すぐにご連絡ください。
いま学習している所が苦しくなった時に、少し前に学習した所を復習し、また苦しくなった学習に戻ると、スムーズにできることがよくあります。ここからが、本当の意味での学習の始まりです。
この「初めての山」を越えることが、子どもたちにとって、とても大切な体験であると思っています。
ぜひ一緒に、子どもたちを応援していきましょう。