丁寧に学習することの大切さ〜意識の変化は文字に表れます〜

教室では、新しく入会した生徒さんに、一番初めに指導することは、
「丁寧に書くことが大事なんだよ」ということです。字には、気持ちが表れると考えます。

まずは易しい問題からスタート

ご存知のように、 Kumonは易しいところから、学習をスタートします。
プリントは、時間を書いて始めます。
時間を計るせいか、子ども達は、ブワ〜と一気に解きます。
頭も手もフル回転しています。
頭のフル回転は、いいことなのですが、字が雑になりがちです。
字を雑に書くということは、プリントを雑に扱うことと同じです。

Kumonの学習を始めて早々に「プリントを雑に扱ってもいい。今日のプリントをやりさえすればいい」なんてことを、学んで欲しくはありません。
一方で、全集中して頭が走っているために、手も走っている状態なら、問題ありません。むしろ、とても理想的な状態です。
けれども、手が走る状態ではなく、雑に書いている場合には、指導します。
プリントも、角を揃えていなくて、あっちこっち向いています。やっつけ仕事をしてもいいと、子どもたちに学んで欲しくありません。

お勉強は、丁寧にすることが一番大事なんだよ。早くやることが大事なんじゃないんだよ。だから、字は丁寧に書こう!」「ピタッと止める字を書こう」繰り返し言います。

続けることで変わってくるお勉強への意識

早い子どもで2週間。
少し時間がかかったとしても、入会して3か月から4か月たつ頃には、ほとんどの生徒は、意識が変わっていきます。

「あれ?○○さん、字がプリントと同じ大きさで書けるようになったね!」「筆算の一の位と十の位が、ピシッと揃えて書けるようになったね!」
「0と6を意識して書いてるね!」など、子どもたちの意識の変化が見て取れます。
字の変化=意識の変化です。
この「丁寧に学習しよう」という意識で、間違いは、グンと減ります。
プリントも先生に言われなくても、自分で角をキチンと揃えて提出してくれます。
実は、この意識の変化こそ、本当の意味での学習の始まりです。
意識して、一枚一枚プリントを解くことで、力がついていきます。
問題文を読む。一問一問、問題を見て解く。自分の書いた解答をみるなど、丁寧に学習することで、子ども自身が「わかるようになった」「出来るようになった」と感じて、プラスのサイクルが生まれています。

英語の音読練習も同じです。適当適当に雰囲気読みをせず、一語一語ずつ、一文一文ずつ読む練習を繰り返すことで、子ども自身が「読めるようになった」「ペンシルの音が聞き取れる」と感じて、更に意欲的な学習へと変わっていきます。

「もし、ペンシルが何て言ってるかわからないときは、すぐ先生に質問に来てよ」と、伝えています。ご家庭でも、首をかしげていたり、真似して言うことが難しそうな時には、カタカタ英語でいいですから「お母さんには、こんなふうに聞こえるよ」と教えてあげてください。
教室では、子どもたちの小さな変化や成長を見逃さないよう、スタッフの先生と共に心掛けています。そして、子どもたちに「一の位、揃えて書けるようになったね。意識して書いたんだね!自分で意識できるってすごいことだよ」と声をかけるようにしています。

ご家庭でも、ぜひ、お子さんの変化を見つけて声をかけてあげてくださいね。
意識の変化は、文字に表れます。
だから教室では、スタッフの先生と一緒に「丁寧に書こうね」と繰り返し声をかけていきます。

ご家庭からよくある質問

「わからない時や、間違いを見つけても、家では何も言わない方がいいですか?」と質問があるのですが、解答書がなくてもパッと見て間違いだとわかる場合には、教えてあげて、その場で訂正をしてください。

例えば「8+6=15」と、大人が見たら間違いとすぐにわかるような時には、その場で教えてあげて、訂正してください。その方が定着するのが早いです。

保護者の皆さんは、お忙しいので、(いつも、必ず)という訳ではありません。

無理のない範囲の、ご協力で十分です。

川崎市中原区  武蔵中原駅から4分  公文式大戸神社前教室